2004.4.22の独り言

 最近、携帯でメールの送受信ができるようになった。日本の人はまず間違いなく「何を今さら」と思うだろう。しかし、アメリカで携帯メールをやっている人なんて、片手で余るほどしか知らない。それも、つい最近ようやく始めた人ばかりだ。

 なにはともあれ、私の携帯でもメールの送受信ができるようになった! 厳密には、Sprint PCSという携帯電話会社の「Wireless Web」というサービスが利用できるようになったので、ウェブの閲覧もできるらしい。もっともウェブメール以外の用途で使うことは後にも先にもないと思うケド。

 しっかし、まず使い方からして超わかりにくい! メールの送信ができるようになるまでに、年中ダウンしているSprint PCSのサイトを何度も見に行ったり、端末についてきたマニュアルを一生懸命読まなければならなかった。

 実は私は日本でも携帯メールや携帯ネットを利用したことがないのだが、あまりにわかりにくいものがあんなに普及するわけはないと思うので、きっと日本のサービスのほうが百万倍、使い勝手はいいだろう。

 そしてわかったこと。使い方だけじゃなくて、機能も超タコ!

 「Text Messaging」というタイプのメールを受信した場合、即座に着信音が鳴る。この場合、送信側は普通のメーラーから「電話番号@messaging.sprintpcs.com」という長〜いアドレス宛てにメールを送信してもいいし、Sprint PCSのサイトにあるフォームで送り先の電話番号を指定して送信してもいい。ちなみに送れるのは英数字160文字まで。

 で、「Text Messaging」に対して返信する機能がないということがなかなか理解できなかったのだ。だって受信してんだから返信できたっていいじゃないか。「Wireless Web」に申し込まなくても「Text Messaging」を利用できるのなら、受信機能のみでも納得しよう。しかし、月5ドルの追加料金を支払って「Wireless Web」に申し込まないと使えないくせに、受信しかできないのである。実にふざけている。

 さて、ではメール送信したい場合はどうするのか・・・? これを理解するのに一番時間がかかった。要するに送信したかったら「PCS Mail」と呼ばれるウェブメールを使うしかないのである。で、ウェブメールを使うためにはブラウザを立ち上げる必要がある。ブラウザを最初に立ち上げる際には、ユーザーネームとパスワードを聞かれる。

 ここでまた固まる。約1ヶ月弱前に「Wireless Web」サービスをオプションとして申し込んでから今までに、ユーザー名やパスワードを設定した記憶なんてまったくない。けど、何か入力しないと先に進めない。私が普段使っているユーザーネームやパスワードはそれぞれ4〜5種類しかないので、適当な組み合わせで試しているうちに「当たった」からいいようなものの、私が一体全体いつブラウザを立ち上げるためのユーザーネームとパスワードを設定したっていうんだよ?!

 Sprint PCS自体は6〜7年使っているし、今の番号に変わってからも4年ぐらい使っている。遠い昔に何かの折に入力したんだろうけど、「Wireless Web」に申し込むはるか前に設定したユーザーネームとパスワードを勝手に流用されたって、んなもん思い出せないヤツだってたくさんいるだろーに!

 んでまあ、どうにかウェブメールまでたどり着いた。んで、テストメールの送信にも成功した。この場合、発信アドレスは「ユーザーネーム@sprintpcs.com」となることがわかった。受信した人間がこれに返信すると、当然、ウェブメールシステムに返信が届く。要するに、こちらから見に行くまでメールが届いているかどうか、わからない・・・

 これって、すっごーーーーーく不便というか、クソの役にも立たない! ちょっと説明がわかりにくかったかもしれないので、簡略にまとめます。

・受信した瞬間に音が鳴る「Text Messaging」は、返信機能なし。受信のみ
・送受信ともに可能なのは「PCS Mail」と呼ばれるウェブメールのみ
 これはわざわざウェブにアクセスしないと、受信メールの有無を知ることも
 送信メールを作成することもできない

 「Text Messaging」でメールをくれた人にも、元々メールアドレスを知っていれば「PCS Mail」を使って返信することは可能だ。ただ相手がそのメールに対して単純に「返信」してしまったら、この受信はもうリアルタイムではわからない。

 クソ使えねーーー!!! んな不便なもん、利用者が増えなくて当然。利用者が少ないからサービスが向上しない。サービスが悪いから相変わらず利用者が増えない。見事な悪循環。

 ほかの携帯電話会社についてはよくわからないし、そもそも周りに利用者が少ないので確かめることも困難。Sprint PCSだって、「Wireless Web」に申し込む前にウェブサイトで一応説明は読んだつもりだったんだけど、実際に自分で使ってみるまでこんなに不便だとわからなかった(というか、わかってたら申し込まなかったと思う)。なので、ほかの会社についてはなんとも言えないのだが、Sprint PCSのサービスが特に悪いということは考えにくい。T-Mobileという会社を使っている友人は、3日も経ってからメールが届いたと愚痴を言っていたから、サービスの種類に違いはあっても、いずれにしても「使えない」という点では大差はないのだろう。

 果たしてアメリカに、携帯メールが普及する日は来るか・・・? 今の時点でこれじゃ、なんとなく永遠に来ないような気もする・・・。ありゃー便利というか、日本ではすでに携帯メールなしでは生きられなくなってる人が多いだろう。けどまあアメリカにいる分には、別にまあなきゃないでいいか・・・


 ずーっとずーっとずーっと前から解約したくて解約したくて解約したくてたまらなかったプロバイダ。最近ようやくドメイン登録業者の変更に成功し、いよいよ次はホスティングプロバイダの変更。メールが少なくなるゴールデンウィークに移転を決行しようと待ちかまえていた・・・ところに、今月の利用料金の請求書と「未払い」請求書が送られてきた。

 このプロバイダからは毎月、請求書と領収書がほぼ同時に別メールで届く。先月は登録しているクレジットカードの有効期限が切れた直後だったので、続いて「引き落とせないからクレジットカード情報を登録し直して」というメールが来た。で、すぐに新たに登録し直し、無事に引き落とされた。だから、現在登録されているクレジットカードの情報は数年先まで有効である。

 ところが今月もまた、請求書の後に届くべき領収書が「未払い」請求書になっている。・・・・・。ほんっとーにここのプロバイダ、数年間こういうタコ行為の繰り返し。その間には従業員だってバンバン入れ替わってると思うのだが、馬鹿しか雇わないことにでもしてるんだろうか???

 「毎月、カード情報を更新しないといけないのか?!」と返信したところ、すかさず「ごめん、無事に引き落とせた」と言ってきたけど、本当に信じがたいタコ揃いの会社である。

 ようやくこのタコプロバイダと別れられるかと思うと、嬉しくて嬉しくて、涙が出そう・・・


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